摂取効率から見るCBDの世界

バイオアベイラビリティを皆さんはご存知ですか?
例えば卵1個あたりおおよそ6gのタンパク質が含まれていますが、
卵1個摂取しても6g全てが身体に栄養素として吸収されるわけではありません。
これがバイオアベイラビリティ、つまり吸収率となります。
これはCBDも同じ事で、CBDを10mg摂取しても全てが吸収され10mg分の効果を得られるわけではありません。
今回はそんなバイオアベイラビリティ(吸収率)に関してを説明していきます。

バイオアベイラビリティはCBDを選ぶ際にポイントとなる要素の1つ

CBDを選ぶ際にポイントとなる要素は、
・摂取する理由
・純度
・安全性
・濃度
などが主に挙げられるポイントでしょう。
もちろんこれらはとても重要なポイントですが、皆さんが見落としがちなポイントがもう1つあります。
それが”バイオアベイラビリティ”です。

バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)とは、薬剤学において、服用した薬物が全身循環に到達する割合をあらわす定数である。
引用元: wikipedia

バイオアベイラビリティとは簡単に説明すると吸収率を表す数字であり、CBDを摂取した後に身体が実際にCBDを吸収する割合の事を指します。
先ほども説明しましたが、10mgのCBDを摂取しても実際に身体に吸収されるCBDは10mgもありません。

なぜバイオアベイラビリティがCBDを選ぶ際のポイントになるのか?
商品A.100mgのCBDで吸収率が1%
商品B.10mgのCBDで吸収率が100%

これは言い換えると
商品A.1mgしか吸収されない
商品B.10mg吸収される

分かりやすくするために出した数値ですので、ここまで極端なCBD製品はありませんが
どんなに多くのCBDが含まれていたとしてもバイオアベイラビリティで見るとその差は歴然です。
当然商品Bを選ぶ方が多いのではないでしょうか?
バイオアベイラビリティが高いというのは、吸収力も高くコストパフォーマンスが高い商品の可能性があるのです。

摂取別によるバイオアベイラビリティの差

バイオアベイラビリティは様々な要因によって決まりますので、
一概にこの商品はこれぐらいという数値はありません。

例えば、
・摂取方法
・生理、代謝機能
・その日に何を食べたか?
・エンドカンナビノイドシステムの状態
・CBDの日々の摂取量
上記のような要因で変わるとされています。

定義上、薬物が静脈内に投与される場合、そのバイオアベイラビリティは100%となる。
引用元: wikipedia

静脈に投与されると100%になりますが、そういう訳にもいきません。

摂取別での平均的なバイオアベイラビリティを見ていきましょう。

電子タバコなどの吸引タイプ
吸引タイプのCBDは、肺にすぐ届き直接血流に入る為、最もバイオアベイラビリティが高いです。
平均が34%から46%になり最大56%の数字が出ています。
10分程で効果を感じれることができ、また個人の吸引する強さや吸引量によってバイオアベイラビリティは変わります。

ティンクチャーやオイル、スプレーなどの舌下摂取タイプ
こちらも舌下から直接血流に入る為効果が早く、バイオアベイラビリティも高めです。
平均が13%から19%で最大35%にも及びます。
30秒から60秒ほどCBDティンクチャーを舌下に止まらせることによって、
高いバイオアベイラビリティが得られますが、すぐに飲み込んでしまうとその分低くなります。

カプセルやグミなどの消化器系を通すタイプ
こちらのタイプは血流に入るまでに消化器系を通り、そこで多くのバイオアベイラビリティが失われます。
また効果を感じる時間も30分から120分と他に比べて長いです。
平均バイオアベイラビリティは10%から20%であり、また最低で6%という数字が出ています。

クリームや美容製品などの塗るタイプ
これらのタイプは唯一体内に直接取り込むのではなく、肌からCBDを摂取するタイプです。
このタイプの製品の効能で多いのが痛みを和らげたり、炎症を抑えたりと身体的な効能を目的に作られている製品がほとんどであり、
不安感やイライラなどを和らげる精神的な効果はあまりないので、CBDのバイオアベイラビリティの研究もされていません。
他と比べるとバイオアベイラビリティは低いですが、患部の痛みを和らげる効果を感じる時間は早いと言われています。

バイオアベイラビリティを高めるには飽和脂肪酸

【CBD】CBDの効果を高めるのに重要なバイオアベイラビリティ?
カンナビノイドは脂溶性ですので水に溶けにくく油に溶けやすい性質があり、
体内に飽和脂肪酸があるとCBDのバイオアベイラビリティが高まるとされています。
飽和脂肪酸を体内に入れるには、高脂肪の乳製品、卵、牛肉、羊肉、豚肉、アボカド、ココナッツオイルなどの脂質に多い食べ物を摂取することで高まり、
CBDと併用して食事にも意識することでバイオアベイラビリティを高める事が出来ます。

バイオアベイラビリティは一つの指標として

CBD製品を選ぶ一つのポイントとしてバイオアベイラビリティがある事がわかりました。
しかしバイオアベイラビリティばかりに囚われず、自分のライフスタイルに合ったCBD製品を探す事も重要です。
またバイオアベイラビリティは自分自身で高める事もできる一方、個人差もある事も理解しておきましょう。

引用先:CBDのすべて