人間以外にも効果が期待されるCBDの可能性

これまでペットにもCBDを使用する話をしましたが、今犬や猫などのペット以外の動物にもCBDが注目され始めています。
今回ある動物園のうつ症状が出てしまった象にCBDを使用し始めたことが話題になっています。
今回はその象の話を例にCBDの新たな可能性について説明していきます。

鬱状態になった象にCBD投与される

ヨーロッパのワーサウ動物園にいるエルナという最も大きく老いたぞうが、若い3匹の象を残し亡くなりました。
残された象たちは悲しみのあまり元気がないそうなのですが、その中でもフレッドジアという若い象がかなり深刻なうつ状態になりCBDの使用を初めて試みたそうです。

なぜ象のうつが深刻であるか

象は基本的にグループで活動し、グループ内の自分以外の象の精神状況にかなり敏感な生き物です。
本来ボス象が亡くなると他のグループに入ることになるのですが、フレッドジアの精神状況が良くない為、もしそのまま他のグループに入るとグループ内の他の象にも影響を与える可能性が高く、他のグループに属すのが難しい状況にあります。
既に他の若い象達もフレッドジアと交わることに苦戦しストレスを抱えている状態です。

コルチゾールレベルをコントロールするのが鍵?

ワーサウ動物園ではこのことから、初めて象にCBDを使用することに試みます。
CBDをフレッドジアのうつ対策に使用し、脳内をモニターしたところ既にフレッドジアの脳内のコルチゾールレベルの増加を抑え始めたそうです。

そう、このコルチゾールというホルモンが人間含む生き物のうつ症状の鍵を握るのです。

コルチゾールとは副腎皮質ホルモンであり本来生体にとって必須ホルモンなのですが、ストレスなどで過度にコルチゾールが分泌されると身体などにも影響を及ぼすことから「ストレスホルモン」と呼ばれています。引用元: 医療法人 全人界 小西統合医療内科

CBDにはこのコルチゾールをコントロールし過度な分泌を抑える作用があるのです。

CBDが動物業界に与える新たな可能性

既にフレッドジアのコルチゾールレベルの変化はモニターできているのですが、まだ完治はしていません。
ワーサウ動物園ではもう一度フレッドジアへのCBDの使用を試み、コルチゾールレベルをモニタリングするそうです。
またこの結果次第で動物へのCBDの与える効果があるかないかをより明確に確認できることから、CBDが動物業界に与える新たな可能性を見いだすことができます。
もし人間のみならず動物にも効果があるとなると救われる動物はたくさんいるでしょう。
現在悲しいことに多くの動物や生き物は人間の監視下にあります。
もちろん愛情をもって育てていることが多いですが、やはり人間にとって動物の精神状態を良くする方法を知るのは難しいですね。
化学の力で作られた薬を動物に投与するよりも自然の植物からできたCBDを与える方が安心できますね。